リウマチ科
リウマチ科とは
リウマチ科とは、主に関節リウマチの治療を行う診療科です。
関節リウマチとは
関節リウマチとは、本来であれば病原体から身を守るはずの免疫システムに異常をきたし、自分自身の身体を攻撃し、全身の関節の炎症を引き起こす疾患です。複数の遺伝的素因と環境要因(喫煙、歯周病、口腔・腸内細菌叢の変化など)が発症に関与すると考えられており、有病率は0.6~1.0%程度と言われております。40~60歳代の女性に発症することが多く、関節痛や腫脹のほか進行すると関節の破壊や変形がみられます。
症状
初発症状として、起床時に手指が動かしにくい「朝のこわばり」を自覚することが多く、関節炎は手指や足趾の小さな関節から始まり、その後しだいに全身の関節に広がっていきます。頚椎の罹患率も高く、頚部痛や頭痛の原因となります。また、微熱や「体がだるい」などの倦怠感、食欲不振等の症状の他、呼吸器、血管、皮膚、眼、神経など様々な部位に症状が現れることもあります。これらの症状に心当たりのある方は、一度ご受診ください。
診断
血液検査で貧血の程度や炎症マーカー、リウマチ患者さんで特異的に認められるリウマトイド因子等の自己抗体を調べます。
また、関節破壊の程度を見るためにレントゲン検査を行います。
初期のリウマチでは診断が難しいことも多く、1度の検査だけではなく、経過を見ながら何度か検査を行うこともあります。
また、CTやMRIが必要な場合には、検査可能な施設に撮影依頼を行います。
治療
当院では、関節リウマチに対し、速やかに効果が発現する内服薬を採用しております。
また、リハビリテーションで患部の温熱療法や関節の可動域訓練等もこわばりや痛みを軽減させるのに効果的です。
治療中は内服薬の副作用や関節炎の病勢の把握のため、定期的に血液検査とレントゲン検査を行います。
進行性の場合や関節破壊が強い場合には、提携施設と相談させていただきますので、ご安心ください。