048-822-2312

浦和駅西口徒歩12分
さいたま市役所近く

休診:水曜、土曜午後、日曜、祝日
診療時間 日祝
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15:00~18:00

診療コラム

これまで慶應義塾大学整形外科の医局に属し、20年以上大学病院や関連施設で脊椎脊髄疾患を専門に、多くの手術に携わり、臨床経験を積んでまいりました。
診療コラムでは、診療内容や疾患、運動や健康維持のためのアドバイス等、コラム形式でお届けします。

麻しん(はしか)ついて

最近患者様から麻しん(はしか)について良くお問い合わせをいただきます。テレビなどで取り上げられる機会が多いからでしょうか。麻しん(はしか)ウイルスは強い感染力を持ち(インフルエンザの10倍以上)、成人が感染すると重症化しやすいとも言われております。また、肺炎や中耳炎を合併しやすく、脳炎で命に係わるケースもあります。
ワクチンの普及により、国内の感染者数は減少しておりますが、海外での感染例は増加しております。これまで麻しんにかかったことがなく、ワクチンを2回接種していない方(2005年以前に生まれた方)は抗体がないか不十分な可能性があります。感染リスクの高い方、ご家族に妊娠する可能性がある方などは、血液検査で抗体価を調べて、必要があればワクチン接種をお勧めいたします。1回のワクチン接種で予防効果は95%、2回接種で99%と言われております。

腰椎椎間板ヘルニアについて

椎間板は、背骨と背骨の間にある線維輪、髄核、軟骨終板から構成される円盤状の線維軟骨組織で、脊柱の支持・運動・衝撃緩衝の機能を有しています。内部に血管がないため、血行がなく、一度痛んでしまうと再生されない組織と言われています。椎間板の老化はなんと驚くことに13歳頃から始まってしまうとも言われており、老化により椎間板の変性(性質が変わること)が起きると、椎間板の中心にある髄核が飛び出してしまうことがあり、これを椎間板ヘルニアと言います。飛び出した髄核が神経根や脊髄を圧迫すると足の痛みやしびれの原因となり、圧迫が高度になると足の筋力低下(神経麻痺と言います)や頻尿や残尿感、尿・便失禁(膀胱直腸障害と言います)が出てくる場合もあります。前屈制限(前かがみがつらい)が出るのも特徴の一つです。 また椎間板の変性が高度になると椎間板に亀裂が入り、椎間板内にガスがたまり、椎間板が潰れ(腰椎椎間板症と言います)、更にひどくなるとズレ(腰椎すべり症と言います)を生じ頑固な腰痛の原因となることもあります。 椎間板ヘルニアは通常働き盛りの20~30歳代の男性に起こりやすいと言われておりますが、実際には高齢者の方も存在し、どの年代の方にも起こる可能性はあります。

診断と治療

確定診断はMRIとなりますが、レントゲンで椎間板の高さが減少している場合や診察所見により疑いが高まる場合もあります。
治療は原則的には、薬物療法、理学療法、神経ブロック療法などの保存療法が中心となりますが、3か月間の保存療法を行っても改善しない場合や神経麻痺や膀胱直腸障害が出現している場合、またはお仕事の都合上や痛みが強く3か月間待機できない場合には手術を推奨いたします。
手術は一般的にはLOVE法といって一部骨を削った後に脊髄をよけてヘルニアを切除する手術を行います。手術後は1~2日後には歩行練習、リハビリが始まり、入院期間は1~2週間程度です。
最近では、特殊な酵素を椎間板内に注入する新たな治療法も出てきており、体にメスをいれずに治す治療法も出てきております。
臀部や足の痛み、しびれでお悩みの方は、ぜひ一度来院していただき、相談していただくことをお勧め致します。

腰痛について ―ぎっくり腰―

平成25年の国民生活基礎調査によりますと、腰痛の自覚症状のある方の割合(対人口1,000人)は男性では1位、女性でも2位となっており、当院においても診察頻度の多い疾患です。
「ぎっくり腰」とは、正式には腰椎捻挫や腰部筋筋膜炎のことを表し、腰部をひねったり腰部にある筋肉や筋膜に炎症が起こる事を言います。たとえば寝起きや体を動かそうとした際、足元の物を取ろうとした際、物を持ち上げようとした際、庭の手入れ後や農作業後の腰痛などがこれに当たります。重たい荷物を持つことの多い若い働き盛りの男性に多い印象もありますが、若い人から高齢者までどの年代また性別関係なく起こる可能性があります。
捻挫あるいは筋肉の炎症のため、通常レントゲンで異常を認めることはありませんが、他の疾患を否定するためにレントゲン撮影をお勧め致します。
また、脊髄神経の異常は伴わないため、通常足のしびれや痛みが出ることはありません。足の症状がある場合には椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症などの疑いが高くなり、MRIなど、他の検査が必要となる場合もあります。治療は安静(腰の筋肉を休ませる)だけでもおおむね2~3週間で良くなりますが、筋肉の炎症や緊張を取るために低周波治療やSSP治療、投薬加療により、早期の回復が期待できます。また症状が強い場合には、コルセットを使用する事も効果的です。痛み止めは「痛みを止めるだけ」と思っておられる方がおりますが、正式名称は「消炎鎮痛剤」であり、炎症を抑えるという立派な治療薬であり、腰部の筋肉の炎症を軽減させるためにとても効果が期待できます。また、「ぎっくり腰」を繰り返す方も多いと思いますが、ぎっくり腰を繰り返さないための予防法もございますので、ぜひご相談ください。

運動・スポーツ活動時の安全対策について

東京オリンピック、パラリンピックでの選手の活躍により、新たにスポーツを始められる方もおられるかと存じます。
競技を始められる場合には、ケガを防止するために、充分な準備体操をし、競技によってはヘルメットやプロテクターといった防具の着用などの安全対策を講じた上で、無理のない範囲から行っていただくことをおすすめいたします。
万が一ケガをされた場合には、初期治療がとても大切ですので、お早めに当院までご相談ください。

診療科目
整形外科
院 長
市原 大輔(日本整形外科学会専門医/日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医/日本脊椎脊髄病学会認定指導医)
住 所
〒330-0062
さいたま市浦和区仲町 3-13-9
敷地内駐車場(4台)
すぐ横にコインパーキング(20台)
TEL
048-822-2312
アクセス
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国際興業バス
浦和駅西口2番乗り場発
「市役所前」下車 徒歩約3分
国際興業バス
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